けんちゃん#4
今回も赤坂ドリブンズ所属・園田賢プロの登場した「麻雀の匠 園田賢#4」の内容に沿ってお送りします。
ネタバレが嫌な方は先に動画からご覧ください。
https://youtu.be/jn0TvaJdp58
前局は上家がツモって裏ドラを乗せて満貫ツモの親っかぶりしました。
リーチツモ ドラ 裏ドラ 上家手牌
点棒状況は
東家 28200
南家 23000
西家 25000
北家 23800 園田さん
東四局・北家で迎えた園田さんの配牌は
ドラ北家配牌
この配牌から想像されるのはピンフで、ここからマンズや字牌を何枚もまとめて引いてきた時に初めてマンズのホンイツに向かい、ドラのがトイツになればポンして中・ドラ3の満貫を目指します。
ポン時はマンズのホンイツにこだわる必要はなく、ピンズやソーズでもメンツを作ってアガリに向かいます。
ドラをポンできない時にはメンゼンで手組みしてリーチ・ツモ・ドラ2狙いに切り替えます。
三元牌を最初から三種持っていて、小三元や大三元まで意識してしまうかもしれませんが、ドラ表示牌がで通常なら残り三枚のものが残り二枚からのスタートでが通常よりも重なりにくくなっているのを意識しておきましょう。
アガリ形の例は
リーチロン ドラ
ロン ポン
ロン ポン
では、園田さんのツモと捨牌を追ってみましょう。
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
園田さんがターツのを外しますが、一発でカンを引いていて、しくった(間違えた)形になっています。
ここで切りの二巡目の手牌を見て欲しいのです。
二巡目手牌
ここから切りはやり過ぎで、はドラ表示牌で一枚見えで残り二枚、ホンイツを見るにもマンズも字牌の枚数も足りません。
ホンイツを見るなら同色牌七枚+字牌トイツ2つ以上か同色牌九枚+字牌トイツ1つ以上ないと難しいのではないでしょうか?
たとえば
手牌A
手牌B
同色牌七枚+字牌トイツ2つが手牌A、同色牌九枚+字牌トイツ1つが手牌Bです。
手牌Aならどれを鳴いても子3900点以上、手牌Bならどれを鳴いても子3900点以上になります。
それにホンイツを最初から考えているならからでも切っていくくらいの潔さが欲しいものです。
この手はマンズ七枚+字牌トイツ2つ以上になって初めてホンイツを考える手で、まだソーズを切っていく段階ではありません。
この手で最初に考えるのはピンフでにくっつけたり引きを意識する段階です。
を切るならがくっついてリャンメン受けになった時とホンイツが狙える手牌になった時くらいです。
園田さんの切りに関しては以上です。
ここで西家(上家)の捨牌に注目してください。
上家捨牌
の五枚とも手出しで特に目立つのはドラ切り。
切りも目立っていますが、ドラを三巡目に切っているのはある程度、形の整っている手で、スピード的にも早いのをあらわしています。
下手するとドラが必要なくなる程度の高い手の可能性だってあります。
タンピン、三色同順などの二ハン役や赤牌が複数など。
そして八巡目、対面からリーチが入ります。
その捨牌は
対面捨牌
この捨牌のうち手出しはでリーチ宣言牌のは手牌の関連牌。
よりが後に切られてのそばを持っている可能性が高くなりました。
あまり字牌の切られていないのが少し気になります。
場に二枚以上見えていない、相手にとっての役牌はマークしておきましょう。
もし字牌と何かのシャボ(シャンポン)待ちであればリーチ宣言牌のそば、やと字牌のシャボ待ちを想像できるようになると放銃が減ります。(は二巡目に切っており否定できる)
切りでかをトイツ以上で持っている確率が上がりますが、待ちに関係しているとは限りません。
あと、の二回連続ツモ切りにしても、やと持っているなら手の内に残しそうではあります。(出アガリ狙いであえてツモ切る人もいますが)
その後の園田さんの手順を追ってみると
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ツモ 打
この同巡、上家からリーチが入ります。
その捨牌は
上家捨牌
この捨牌のうち手出しがでドラ切りである程度形の決まった早い手、リーチ宣言牌のそばは持っているのがわかります。
マンズ待ちならやカン、ソーズ待ちならとか、ピンズ待ちならやや、あと字牌のあたりをマークしていきます。
この二軒リーチが入っている状況で園田さんが形式テンパイを取る話をしていますが、個人的に形テン取りはあまりおすすめしません。
Mリーグでセガサミー・フェニックス所属の茅森さんが形テンを取ったがために満貫を放銃してしまう場面がありました。
こうなるのが最悪で、たった1000点や1500点のために鳴かなくてもいい鳴きを入れてしまい、さらには放銃してしまうのが良くありません。
鳴きは諸刃の剣で、鳴いて良くなることもあれば、鳴いてはいけない鳴きをすると、その後が悪くなります。(配牌やツモが変化する)
では、その後の展開に戻ります。
上家リーチの三巡後、上家がツモアガリ。
その手牌は
ツモ ドラ 裏ドラ上家手牌
リーチ・ツモ・赤2の2000-4000(+リーチ棒)でした。
園田さんがチーしなければ満貫になることはなかったですが、タラレバになるのでやめておきます。
今回のまとめ
・形式テンパイ取りはおすすめできない(1000や1500のために放銃する可能性を上げない)