ずんさん#7
今回も赤坂ドリブンズ所属・村上淳プロの登場した「麻雀の匠 村上淳#7」の内容に沿ってお送りしています。
前局は下家が食いタン(ヤオ)の1000点をアガりました。
チー ドラ下家手牌
その次局、南二局・北家の村上さん目線で進めていきます。
配牌は
ドラ 北家配牌
役牌の南がトイツで南・ドラの2000点やなどの役牌を重ねたピンズのホンイツ、マンズ・ピンズ・ソーズが横に伸びれば234の三色同順も見え、タンヤオやピンフにはならないだろうと想像できます。
南がポンできなければメンゼンでリーチしてツモった三飜、一発や裏ドラがからめば満貫にはなる一手もあります。
アガリ形の例は
ロン ポン ドラ
ロン ポン ポン ドラ
リーチツモ
これをふまえた上で、村上さんの手順を追ってみましょう。
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
となりこの手牌
ドラ
ここにを引いてくればチートイツ・ドラ2を、、を引けばピンズのホンイツを、特に
引きではピンズのホンイツとチートイツ・ドラ2の両方を見ながら打つことが可能です。
では、引き続きツモと捨牌を見てみましょう。
ツモ 打
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
この次巡、上家から切られたをポン、打としてこの手牌になります。
ポン ドラ
これならピンズのホンイツ・南・ドラの満貫で、他家に押していくのも悪くはないでしょう。
他家リーチが入れば上家の安全牌を切ったり、一枚切れのトイツを切っていくことは可能です。
次巡ツモ 打
ツモ ツモ切りしたところ、上家からロンの声。
上家のアガリ形は
ロン ドラ 上家手牌
の2600点でした。
上家の捨牌を見ると
上家捨牌
このうち手出しがでの後に切られたは西家にとっての役牌より後に切られて手牌の中の優先度が高かった=そばを持っている、ということになります。()
その後、ションパイ(生牌:まだ一枚も切られていない牌)のを切ってきたのは対面にとってのダブを鳴かれてもいい=より良い牌が手の中にあるのをあらわしていて、上家はタンピンのような手になっているのではないか?と村上さんは語っていました。
アガリ形を見てわかる通り、このテンパイが入っていました。
上家手牌
ピンフはついていませんが、タンヤオ・ドラ2600テンパイ。
あと、対面から六巡目にポンが入っており、捨牌はこう。
対面捨牌
このうち手出しがでツモ切りで手出しはペンチャン切りかなー?と語っています。
その後手出しで二つの牌のそばを持っているとわかりました。
対面の手牌は
ポン ドラ
村上さんの手にドラが一枚、タンピンと見ている上家にもドラはありそう、そう考えると対面に入っているドラは多く見て二枚、なので高くて白・ドラ2の3900点くらいだろう(赤のないルール)と想像ができます。
実際は白・ドラ2000点のイーシャンテンでした。
最大で3900点の仕掛けであれば、放銃しても痛くない、と考えることができます。
ただ村上さんのホンイツはカンがドラ表示牌で、最初から四枚のうち一枚消えている都合の悪さは意識しておかなければなりません。
このカンを鳴くかツモるかしないとアガれない意識でいましょう。
今回のまとめ
・ションパイ(一枚も切られていない)の役牌切りはそれに見合った手(役あり)のイーシャンテン、テンパイとアガリの近い段階にいる(今回は切り)