配牌からの構想#4
今回も「麻雀の匠」木原浩一#6の内容に沿ってお送りします。
ネタバレの内容になるのでネタバレしたくない方は先に動画からご覧ください。
https://youtu.be/nZb-ZlUrOsY
↑動画はこちら
前局は対面(トイメン)の親に12000点の放銃となった木原プロ。
ロン
迎えた南1局1本場 西家 配牌は
ドラ
配牌を見るとソーズが7枚、字牌が2枚でホンイツ・チンイツといった一色手にはソーズか字牌のどちらかが足りない状況です。
ドラが7mであることから6mにドラをくっつけたピンフ、5pに4pや6pをくっつけたピンフ、ソーズの1~7がそろっているためソーズの一気通貫は狙えそうな手牌です。
たとえば
ロン
ロン ドラ
実際の手順を追うと
一巡目ツモ9m ツモ切り
二巡目ツモ中 打1p
三巡目ツモ2p ツモ切り
四巡目ツモ9m ツモ切り
五巡目ツモ3s 打8p
六巡目ツモ西 打5pで
この手牌ならここに3-6sや2-5-8sを引くか南、西などが重なれば中をポンしてソーズのホンイツ方向へ手を進めるのが良いでしょう。
三巡目、親の切った北に下家からポンの声。
捨牌を見てみると
下家捨牌
これはマンズと字牌が1枚も切られておらず、マンズのホンイツかチンイツの可能性大(国士無双の可能性もある)です。
ここからマンズの2~8が何枚も切られると国士無双狙いだということです。
木原プロの手順を追うと
七巡目ツモ9m ツモ切り
八巡目ツモ4p ツモ切り
ここで上家の中ポン 打6m
その直後、下家が上家の白ポンで
下家捨牌
最後の赤5m切りが目立ちますが、ピンズとソーズは全部いらないと切っているのがわかります。
赤5mを切っているのは手牌で真ん中が必要ない手役、チャンタを想像します。あとはトイトイ。
メンゼンのトイツ手であればチートイツも浮かびますが、チートイツなら赤5p、赤5mなどはもっと引っぱります。(アガリ点アップのため)
ションパイ(生牌:1枚も切られていない牌)の字牌をうかつに切ってしまわないように注意しないといけません。
ここにションパイを切るとポンかロンの声がかかり、ポンならテンパイの確率がグッと上がり、ロンの可能性があるということです。
その後のツモ牌と捨牌を見ると
ツモ9s 打西
ツモ5p ツモ切り
ツモ2p 打南
その後、上家から切られた5sをチーして打2pのテンパイ。
チーポン
テンパイ後
ツモ東 ツモ切り
ツモ4p ツモ切りを続け、次巡上家がツモ。
上家の手牌は
ツモドラ
と、ダマでツモ・タンヤオ・チートイツ・ドラ2の3000-6000のアガリでした。
東家の手牌は
北家の手牌は
ポン ポン
親はピンフ手、下家はホンイツ・北・白・チャンタ・ドラのペン3m待ちの跳満のテンパイでした。
今回のまとめ
・二色の2~8ばかりの捨牌は一色手(染め手)狙いの可能性大(残りの色の牌も切られたら国士無双)
・赤5が切られるとチャンタ、純チャン(チャンタ系)やトイトイ、チートイツ(トイツ系)
・一色手に対してションパイ(一枚も場に切られていない牌)の字牌を切るとポンかロンの危険性(ポンならテンパイ濃厚)