ばっしー#6
今回もU-NEXTパイレーツ所属・石橋信洋プロの登場した「麻雀の匠#6」の内容に沿ってお送りします。
ネタバレが嫌な方は、先に動画からご覧ください。
https://youtu.be/Jc43ImdUAy0
前局は石橋さんの親リーチがアガれず流局、一人テンパイで親番続行です。
ドラ東家手牌
流局後の東三局三本場(流れリーチ棒1)・東家の石橋さん目線で進めていきます。
点棒状況は
東家 48300 石橋さん
南家 44000
西家 700
北家 6000
前局でも言いましたが、点棒上では東家対南家のトップ争い、西家と北家の三着争いになっています。
親ができるだけ高い手でアガりたい(南家と差をつけたい)、他家はこの親を終わらせたい、で他家同士でアシスト(鳴かせたり、安手には放銃したり)してもいいから親のアガリだけは阻止したい所です。
それをふまえた上で今局を見ていきましょう。
石橋さんの配牌は
ドラ東家配牌
この配牌から想像されるのはピンフで、あわよくば456の三色同順や567の三色、頭が2~8牌(中張牌)ならタンピン、ドラのがトイツになれば頭にしてリーチ・ピンフ・ドラ2の満貫以上になって赤や三色もからめば跳満や倍満にもなる手牌です。
アガリ形の例は
リーチツモ ドラ
ロン
では、石橋さんの手順を見ていきましょう。
ツモ 打
ツモ 打でこの形。
ドラ東家二巡後手牌
ここにのどちらかを引けば一気通貫でドラのが重なれば一気通貫のカンチャン受けやチーで鳴いて満貫テンパイにも取れます。
たとえば
チー ドラテンパイ形A
チー ドラテンパイ形B
テンパイ形ABどちらでもリャンメン待ち満貫テンパイです。
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打でこのテンパイ。
ドラ東家テンパイ形
一気通貫・赤の7700点テンパイで局が始まる前に言いましたが、二着目の南家との点差を広げたいので、ここはリーチよりも少しでもアガリの確率を上げるダマテンに取ります。
南家の捨牌を見ると
南家捨牌
この捨牌で、ドラ切りは石橋さん他二枚切られたので切った形、マンズとピンズが切られていて、ソーズのホンイツ狙いだろうと想像できます。
南家の手牌が整ってくるとこの後字牌が切られてくるでしょうが、この字牌が場に何枚切れかで相手のテンパイスピードをざっくりと計ることができます。(二枚切れ<一枚切れ<ションパイの危険度)
ツモ ツモ切り
するとこのを下家がポン。
南家の捨牌は
南家捨牌
とは場に一枚切れで、まだテンパイではなさそうです。
次巡ツモ ツモ切り
この同巡、南家が切りで石橋さんがロン。
ロン ドラ東家手牌
一気通貫・赤の三ハン、7700の三本場で8600(+1000供託リーチ棒)アガリを決めました。
他家の手牌は
ポン南家手牌
西家手牌
北家手牌
と、南家はソーズホンイツ・中のイーシャンテン、西家は役なし待ちダマテン、北家はピンフ・赤のイーシャンテンで123や234の三色同順までありました。
南家はソーズを鳴けばテンパイ、西家はリャンメン待ちになればリーチもあったでしょうし、北家は赤もあり、リーチが入る可能性も高かったでしょう。
石橋さんのテンパイが少し早かっただけと言えます。
今回のまとめ
・染め手(ホンイツ・チンイツ)狙いの人がいる時、その捨牌で手出しの字牌が場に切られている枚数で相手のテンパイスピードを計れる(二枚切れ<一枚切れ<ションパイ)