構想#２
前回から近藤誠一プロが登場した「麻雀の匠」#１動画の内容に沿ってお伝えしています。
動画の制作側からは一銭も頂いてませんが、気になる方はYouTubeで動画をご覧ください。
まずは近藤さんの配牌から
１５６ｍ９ｐ１１３７９９ｓ南発中 ドラ３ｓ
実際の手順は第一ツモ３ｓ、打１ｍ。第二ツモ３ｍ、３ｍツモ切りとなりますが、ここで自分なら待ったをかけます。
おそらく近藤さんはピンフの可能性も追って打１ｍ、３ｍとしたのでしょうが、自分はピンフの可能性が低い手だと見ています。
ここはドラ２を活かしたチートイツ、ソーズと字牌を重ねたメンホン・チートイツと鳴きホンイツ・ドラ２、鳴きホンイツ、役役ドラ２の鳴きも見ています。
また、門前（メンゼン）で手作りするならチャンタ・イーペーコー・ドラ２や純チャン・イーペーコー・ドラ２のようなチャンタ系の手も描いており、自分なら５６ｍターツは不要牌と見て第一打は６ｍ（一応赤５ｍ重なりも見て）、第二打は５ｍとします。
そう考えると１３ｍや９ｐなどもチャンタ系の手に使えるので第一打には切らないはずです。
三巡目にツモ７ｍ・打９ｐ、四巡目にツモ４ｓ・打発、五巡目にツモ白・打中、六巡目は１ｐツモ切り。
近藤さんの手牌は現在こう。
５６７ｍ１１３３４７９９ｓ南白 ドラ３ｓ
自分の手順では三巡目打７ｍツモ切り、四巡目チャンタ系を見切って打３ｍ、五巡目打９ｐ、六巡目打１ｐツモ切り。
自分の手牌はこう。
１ｍ１１３３４７９９ｓ南白発中 ドラ３ｓ
メンホン・チートイツや鳴きホンイツドラ２の可能性もまだ残っています。
役牌が重なってから５ｓや６ｓを引いてくれば鳴き、４ｓ７ｓがまだ重なるようならメンホン・チートイツの目標です。
七巡目ツモ４ｍ・打南、八巡目ツモ８ｍ・打白、九巡目ツモ６ｐ・打６ｐツモ切り、十巡目ツモ８ｓ・打９ｓ。
近藤さんの手牌は
４５６７８ｍ１１３３４７８９ｓ ドラ３ｓ
とリーチ・ピンフ・ドラ１やマンズや１ｓが埋まった形のリーチドラ２、３枚目のドラをアンコにしたリーチ・ドラ３の形も見えたイーシャンテン。
自分の手順は七巡目４ｍツモ切り、八巡目８ｍツモ切り、九巡目６ｐツモ切り、十巡目打１ｍ。
自分の手牌は
１１３３４７８９９ｓ南白発中 ドラ３ｓ
とまだ３シャンテン。
実際の手順は十一巡目ツモ２ｍ・打２ｍツモ切り、十二巡目ツモ５ｓ・打４ｍ。
近藤さんの手は
５６７８ｍ１１３３４５７８９ｓ ドラ３ｓ
ドラの３ｓ切りならテンパイの３－６－９ｍ待ちですが、３ｍを切っておりフリテン。
もう終盤にさしかかる場面でのドラ切りを避けた形になりました。
ドラ切ってまで３９００の手でリーチしたくないように感じました。
ポンされるのが最悪のシナリオなんでしょうね。
「あまりアガれるとは思ってない」そうです。
フリテンを作ってうれしい人はあまりいないでしょうね。
自分の手順は十一巡目２ｍツモ切り、十二巡目打南。
自分の手牌は
１１３３４５７８９９ｓ白発中 ドラ３ｓ
こうなると４５７８ｓか白発中が重なってのメンホンチートイツ本線で進めます。
実際の手順は十三巡目ツモ７ｓ・打７ｓツモ切り、十四巡目ツモ７ｍ・打７ｍツモ切り、十五巡目ツモ白・打白ツモ切り、十六巡目ツモ４ｓ・打８ｍ、十七巡目ツモ３ｍ・打３ｍツモ切り。
近藤さんの手牌は
５６７ｍ１１３３４４５７８９ｓ ドラ３ｓ
とダマでも５ｓならピンフ・イーペーコー・ドラ２の満貫が見えるテンパイで流局しました。
自分の手牌は十三巡目打中、十四巡目打７ｍツモ切り、十五巡目打発、十六巡目打８ｓ（場に２枚切れ）、十七巡目打３ｍツモ切り。
自分の手牌は
１１３３４４５７７９９ｓ白白 ドラ３ｓ
とこんなメンホン・チートイツ・ドラ２のテンパイになりました。
同じ配牌とツモなのに、これだけ違う形のテンパイになるのって面白いと感じませんか？
打ち手が変わっただけでアガっていたはずの手牌がノーテンになったり放銃したり。
打ち手によって描いている理想形が違うから当然と言えば当然なんでしょうけど。
