元メンバーの麻雀戦術と打ち方講座

元メンバーの麻雀講座と独り言

構想#3

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今回も近藤誠一プロの登場した「麻雀の匠#6」の内容に沿ってお送りします。
気になる方は動画をご覧ください。

https://youtu.be/Zzl83bgi8Dw

前局、親のツモ・チンイツの6100オールをアガられたラス目、東4局2本場西家の配牌。

東家 49300
南家 29000
西家  9500
北家 12200

237888m6p1457s白発 ドラ1m

配牌から最初に想定されるのはピンフ。ドラの1mも使えて23mで1メンツ、7888mで1メンツ+頭、45sで1メンツ、6pか7sにくっつけて1メンツで一発や裏ドラが乗れば満貫くらいはアガれそう。
あるいはマンズを複数枚引いてくるか白や発を重ねてのマンズホンイツなら鳴いても満貫は見える手牌です。

具体的にはこんな手牌

1237888m456p456s 9mリーチロン リーチ・ピンフ・ドラの3900

12377888m白白 白ロン 発発発ポン 白・発・ホンイツの8000 

 

実際の手順を追ってみると

ツモ2p→打1s ツモ8m→打白 ツモ5m→打発 ツモ発→ツモ切り ツモ4s→打7s ツモ4m→2p

ツモ東→ツモ切りで

234578888m6p445s ドラ1m

となりました。次巡がツモ3s→打6pとピンズをすべて払う形になりました。
その同巡、下家からリーチが入り、こんな捨て牌。

南 白 9s 北ツ 8s 北ツ 1s 4pリーチ

北だけがツモ切りで他はすべて手出し。
9sと8sが北を挟んで手出し、ソーズの変化で4-7sは当たり牌候補の1つ。
(89s→68s→56sの変化)
リーチ宣言牌の4pはなんらかの関連牌だろうとわかりますが、ピンズメンツが完成しているのかは不明です。

その次巡ツモ2sで近藤さんは8mをカンしますが、カンする前がこの形

234578888m23445s

近藤さんは四枚目の8mが不要だと見ているようですが、頭を8mにする必要はなく、ソーズの1-4s、2-5sを引いても頭ができ(2-5sを引いたからといって4sは切らない予定)、3-6sを引いても1メンツ完成します。
他家の捨て牌に7mが2枚あり、7mが自分の目から3枚見えていて8mをカンしてしまうとアガリ目が薄くなってしまいます。
せっかく78888mが手にあるなら待ちを7888mとして679m待ちでツモりにいくか他家の不要な9m狙いとするのも悪くないと思いますが、いかがでしょうか?

あと、カンを入れると自分の手にドラが乗る確率が単純計算で2倍になりますが(裏ドラも2倍)、これはリーチしている他家にとっても同じで、他家にもドラが乗る確率が2倍になってしまいます。
不要なカンは他家の手を高くする確率も上げてしまいます。

一発目の捨て牌で悩む所ですが、自分ならワンチャンス(7m3枚見え)を頼っていったん8m切りにします。
この半荘は親が抜けている展開で、下家もそれほどツキに恵まれているとは言えません。
このワンチャンスが当たるとすれば親くらいでしょう。

近藤さんの8mカンは自分から見ると不要な一手に見えます。
8mが通ればオリる時にもあと三巡はしのげます。
この手からはまだオリませんが。

 

実際の手順を追うと8mカン→リンシャン牌の西をツモ切り。
次巡ツモ発→ツモ切り、ツモ4p→ツモ切り、次巡上家の切った6sをチーして安全牌の1m切り。

チーした手牌がこう

2345m234s 645sチー 8888mアンカン ドラ1m カンドラ6m

次巡ツモ1s→1sツモ切り、ツモ6m→打2m、ツモ8s→8sツモ切り、ツモ8p→8pツモ切り、その後流局。

最終的なテンパイ形は

3456m234s 645sチー 8888mアンカン ドラ1m カンドラ6m

こうなりました。
カンドラを引いたノベタン3-6m待ちですが、一歩間違うと放銃しかねない手順に見えました。

リーチの下家の手牌は

234m34599p12356s ドラ1m カンドラ6m

と、4-7s待ちでしたがそこは重要ではないですね。

 


今回のまとめ

・カンは自分のドラ(裏も)が乗る確率を2倍にするが、他家にとっても同じ(カンはよく考えてから)

・頭候補を固定せず、ツモ牌に合わせた手作りを(形にとらわれない)

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