ずんさん#10
今回の赤坂ドリブンズ所属・村上淳プロが登場した「麻雀の匠 村上淳#10」の内容に沿ってお送りしています。
ネタバレが嫌な方は、先にこちらから動画をご覧ください。
https://youtu.be/UKj4RY9LUYg
前局は下家リーチに四枚見えでノーチャンスのを切ると村上さんが一発放銃で2600点を失いました。
リーチロン ドラ 裏ドラ下家手牌
村上さんの対局もオーラス(南四局)を迎えました。
四家の点棒状況は
東家 15300
南家 5500 村上さん
西家 37600
北家 41600
点差を見ると村上さんは満貫ツモか跳満出アガリ(東家から5200直撃も)で三着、リーチ棒が出て西家から倍満直撃(ロン)かリーチ棒が出て役満出アガリ(リー棒が出て北家から役満直撃はトップ)で二着、役満ツモならトップという苦しい点差です。
村上さんの配牌は
ドラ南家配牌
配牌を見るとドラを使えるチャンタが近そうに見えますが、を引いてくるとただのピンフになってしまい、逆転条件を満たすのが難しくなってしまいます。
点数的に足りなくなるため、ドラをからめた123の三色同順や234の三色同順狙いを中心に進めていくことになりそうです。
ここに19字牌をもっと引いてくるようなら、チャンタや純チャンを考えます。
あとは当然、ピンズや字牌をもっと引いてくるようであれば、ピンズのホンイツもあります。
これをふまえた上で、村上さんの手順を追いましょう。
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
をツモり、チャンタや純チャンが消えてしまいました。
こうなるとピンズのホンイツかドラ入りメンゼンで手を進めてリーチ・ツモ狙いで満貫狙いでいきたい所です。
ここで他家の捨牌を見ると、
東家捨牌
西家捨牌
北家捨牌
東家と北家がを、東家と西家がを切っていて、村上さんがを残していたとしてもはくっつきづらく、またメンツにもなりづらく、他家が無意識だとしても村上さんのチャンタ・純チャンを自然と消している形になっています。
また、村上さんにとってのダブも東家と北家が切っていて、村上さんのダブアンコの可能性を消しています。
そういう意味での村上さんにとっての不都合を感じないといけません。
その後、北家から三枚目のが切られて123の三色同順の可能性も薄くなってしまいました。
ツモ ツモ切り
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ ツモ切り
ツモ ツモ切り
そして下家から出たをポンせずスルー。(鳴いても2000か3900止まりのため)
打
この前後に対面や下家が3~7牌を複数手出ししていて、速度的にそろそろテンパイが近いのが見えて村上さんが「怖いなぁ」と思わずつぶやいています。
下家の手牌は
ドラ 下家十巡目手牌
これはドラトイツでリーチでも5200や8000アガリが見えるイーシャンテンになっています。
ツモ 打
この同巡、下家からリーチが入ります。
その捨牌は
下家捨牌
リーチ宣言牌が安全牌ぎみので、リャンメン+リャンメンのような形からテンパイしたのではないか?と村上さんの分析が入っています。
このリーチの一発目にトップ目の対面がを切っていて、この対面にもテンパイが入っていそうに見えます。
仮にこの対面がイーシャンテンだったとしても、好形(リャンメン+リャンメンなど)のイーシャンテンであれば追っかけリーチやダマテンでも押す覚悟でリーチにも危険牌を切っていくこともあります。
ツモ 打
この同巡、リーチの下家がツモ切ったに対面からロンの声。
対面の手牌は
ロン ドラ
ピンフの1000点(+リーチ棒)でトップ目がアガって終了しました。
四家の点棒は
東家 15300
南家 5500 村上さん
西家 35600
北家 43600
と、村上さんのダンラス(断ラス)で終了しました。
今回のまとめ
・リーチ宣言牌が安全牌=リャンメン+リャンメンのイーシャンテンからテンパイした疑いが強くなる
・リーチ一発目に危険牌を切ってくる=テンパイか最低でも好形イーシャンテンの疑い