元メンバーの麻雀戦術と打ち方講座

元メンバーの麻雀講座と独り言

けんちゃん#3

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今回は赤坂ドリブンズ所属の園田賢プロの登場した「麻雀の匠 園田賢#3」の内容に沿ってお送りします。

ネタバレが嫌な方は先に動画からご覧ください。

https://youtu.be/68SM4Kysqhg


前局は上家が一発で三索を切って8000点放銃となりました。

三萬四萬赤伍萬赤五筒五筒二索四索五索六索七索北北北 リーチロン三索 ドラ八萬 裏ドラ一筒


東三局・東家の園田さん目線で進めていきます。

点棒状況は

東家 27800 園田さん

南家 30200

西家 25000

北家 17000


東家・園田さんの配牌は

二萬三萬八萬一索三索四索五索六索七索八索東北白 ドラ七筒 東家配牌


配牌を見るとソーズが七枚+字牌三種で、ソーズのホンイツやソーズの一気通貫はすぐに浮かびます。
ここにソーズ数枚を引くか字牌がトイツになってくると、字牌のポンやソーズのネックのチーを考えます。
もちろん、他の色でメンツを作ったピンフの目もあります。
ピンフを作る時は役牌がトイツになってもピンフにならないため、役牌でも早い巡目から切っていくことになります。
これはシュンツを作りにいく時の方法で、シュンツ場の代表であるピンフ狙いの時には、忘れてはいけないことです。


ガリ形の例は

二萬三萬四萬八萬八萬一索三索四索五索六索七索八索九索 ロン二索 ドラ七筒

一索二索三索四索五索六索七索八索九索東東白白 ロン東

一索二索三索四索四索五索五索六索六索七索八索東東 ロン九索

二萬三萬五筒六筒七筒二索三索四索五索六索七索八索八索 リーチロン一萬  


では、これをふまえた上で東三局・東家、園田さんの手順を追ってみましょう。

ツモ發 打北

ツモ五索 打白

ツモ八萬 打發

ツモ八筒 打東

ツモ五筒 打一索

ここでホンイツはあきらめて一索切り。

ツモ南 ツモ切り

ツモ二萬 ツモ切り

ツモ八筒 打五筒

ドラが七筒につき、ドラがくっつくとリャンメンになる八筒の方を残しました。


ツモ赤伍萬 ツモ切り

赤をツモりましたが、リャンメン受けを優先してツモ切り。

ツモ七筒 打八索

ツモ三索 ツモ切り

これを下家がチーします。

ツモ南 ツモ切り

これも下家がポン。

ツモ伍萬 打八萬


ここで下家の捨牌に注目すると


二萬三筒四筒九筒九萬伍萬
六筒二筒六萬七萬四萬西下家捨牌

 

最後の西切り以外は字牌が切られておらず、ソーズが一枚も切られていません。

捨牌から手牌に字牌のトイツかアンコがあるソーズのホンイツだろう、と推測できます。
そこに二つ鳴きが入ってシャンテン数が2上がったことから、かなりの確率でテンパイ、最低でもイーシャンテン以上なのは見てとれます。(3つ鳴くのは少し遠いから)

この下家の手牌は

四索五索六索七索中中中 チー三索一索二索 ポン南南南 ドラ七筒 下家手牌

の、南・中・ホンイツの満貫テンパイでした。(四索七索待ち)

それとほぼ同時に上家からリーチが入ります。
その捨牌は

九索東北二筒西北
一萬六索九筒北七萬 上家捨牌


捨牌のうち九索東北二筒西北一萬六索九筒七萬が手出しでピンフ狙いか?というのは伝わってきますが、リーチ宣言牌1つ前の手出しが九筒でドラそばだから残したのか、場況(場の状況=場の捨牌や鳴きなどから得られる情報)を見て残したのか微妙な牌です。

リーチの三巡後、上家がツモアガリします。

その手牌は

二萬三萬四萬一筒一筒三筒四筒五筒五筒六筒一索二索三索 リーチツモ七筒 ドラ七筒 裏ドラ四萬

リーチ・ピンフ・ツモ・ドラ・裏のドラ七筒ツモで裏ドラが一枚乗り2000-4000ツモ、前局の園田さんに一発で8000点放銃した分をそのままそっくり取り返した形になりました。
裏ドラが乗る時はツキが悪くないと判断できますが、油断は禁物です。

あと、上家が九筒を残していたのは場況からピンズの上(789)が良さそう(山にありそう)だから、だそうです。

今回のまとめ

ピンフを作る時は役牌でも早い巡目から切っていく(役牌が頭になってもピンフにならないため)

 

 


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