けんちゃん#1
今回は赤坂ドリブンズ所属・園田賢プロの登場した「麻雀の匠 園田賢#1」の内容に沿ってお送りします。
ネタバレが嫌な方は先に動画からご覧ください。
https://youtu.be/7rHX91KoR9U
Mリーグルール(赤が各一枚ずつ)の東一局・園田さんは西家スタート。
配牌は
ドラ西家配牌
この配牌を見て、チャンタを想像する人がいるかもしれませんが、ドラがであること、マンズとソーズの形がまだチャンタ寄りではないことがまだチャンタ狙いにはしたくない理由です。
もしここにを引いてきたり、を引いたり字牌がトイツ以上になってきたら初めてチャンタを考える段階になります。
この手はがありドラを使える形なのでリーチしてドラを使ってツモれば三飜以上にはなり、裏ドラが乗ったり一発などがからめば満貫には手が届きそうです。
アガリ形の例は
ツモ ドラ
これを踏まえた上で、ツモと捨牌を追います。
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ツモ 打
となってこの形になります。
ドラ 六巡後手牌
の受け入れのあるイーシャンテンですが、残しでカンの受け入れを残すよりものどちらかを残してくっつきにも対応できる形にしておく方が柔軟に見えます。
たとえば
手牌A
手牌B
手牌Aか手牌Bの形にして手牌Aならから、手牌Bならからツモにも対応ができます。
すでに捨牌でが二枚切られており、ピンズ受けに少し不安が残ります。
これを頭に入れた上で園田さんのツモと捨牌を追っていきます。
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ツモ ツモ切り
こうなるわけですが、七巡目、上家がポン、九巡目チー。
十巡目下家が切りリーチ、そのを対面がチー。
ここで西家の捨牌に注目して欲しいのです。
上家捨牌
捨牌のうちが手出しでターツよりも後にポンが入りが出てきたことから、ピンズのホンイツかチンイツだろうと推測できます。
あとは字牌が切られずポンでピンズのホンイツだろうと一つに絞れました。
この後、ピンズが切られたり、字牌(場に出ている枚数により警戒度が変わる)が切られたりするとテンパイの確率が変わってきます。
相手の速度感を知る一つの方法がそれです。
上家の手牌は
ポン ドラ
園田さんは西家の捨牌に注目されていました。
北家捨牌
の後にが切られたのは、が手牌の中で使える牌だったわけで、に近い牌がまだ手牌にあるんじゃないか?という分析でした。
この読みは当たっていて、この下家の手牌は
七巡目下家
となっていました。
下家のリーチ宣言牌をチーした対面の捨牌は
対面捨牌
この捨牌は19字牌からの切り出しでタンピン狙いの典型的な捨牌です。
ドラを生かした食いタンヤオ・赤・ドラ以上で放銃すると5800~12000点になる覚悟はしておきましょう。
対面の手牌は
チー ドラ 対面手牌
のタンヤオ・赤・ドラ2の12000点の待ちテンパイでした。
そして十二巡目、ツモでこの手牌。
ここで四家の捨牌に注目してください。
東家捨牌
南家捨牌
西家捨牌
北家捨牌
テンパイの時点でが三枚、が一枚切られており、待ちテンパイに取れば、待ち八枚のうちすでに四枚が切られていて、残り四枚しかアガリ牌がありません。
上家はピンズのホンイツ、対面は鳴きタンヤオでピンズ待ちがあと何枚、山に残っているのか想像してみると、あってせいぜい一・二枚で、純カラでもおかしくありません。
そんな待ち枚数で他家リーチに勝てると思うでしょうか?
それにテンパイ数巡前のツモがとテンパイするツモがで、違和感が残ります。
アガリの可能性が高いのならのようなツモで、薄いピンズ待ちにはならないでしょう。
が二枚ずつ自分から見えているの方がまだましです。
では、園田さんの十二巡の手牌に戻りましょう。
西家手牌
ここからテンパイ取りの打すると下家リーチにロンされます。
下家の手牌は
ロン ドラ 裏ドラ 下家手牌
リーチ・タンヤオ・ドラの5200点放銃になってしまいました。
東家と南家の手牌は
チー ドラ 東家手牌
ポン チー 南家手牌
で、西家の園田さんが欲しいは山に一枚しか残っていませんでした。
今回のまとめ
・自分の手牌の待ちになりそうな牌、必要牌の枚数を捨牌と他家の手牌に使われている枚数を想像しながら手組みする
(待ちならピンズのホンイツと食いタンヤオで使用率高し、捨牌で四枚も切られている)
・基本的に待ち枚数が少ない手ではリーチに勝負しない(捨牌でが八枚のうち四枚も切られていた)