元メンバーの麻雀戦術と打ち方講座

元メンバーの麻雀講座と独り言

けんちゃん#1

f:id:TCCdesu:20210904025937j:plain

今回は赤坂ドリブンズ所属・園田賢プロの登場した「麻雀の匠 園田賢#1」の内容に沿ってお送りします。
ネタバレが嫌な方は先に動画からご覧ください。

https://youtu.be/7rHX91KoR9U

Mリーグルール(赤が各一枚ずつ)の東一局・園田さんは西家スタート。

配牌は

三萬一筒一筒一筒三筒九筒六索七索九索南南南白 ドラ五索西家配牌

この配牌を見て、チャンタを想像する人がいるかもしれませんが、ドラが五索であること、マンズとソーズの形がまだチャンタ寄りではないことがまだチャンタ狙いにはしたくない理由です。

もしここに一萬を引いてきたり、九萬九筒を引いたり字牌がトイツ以上になってきたら初めてチャンタを考える段階になります。

この手は六索七索がありドラを使える形なのでリーチしてドラを使ってツモれば三飜以上にはなり、裏ドラが乗ったり一発などがからめば満貫には手が届きそうです。

ガリ形の例は

二萬三萬一筒一筒一筒二筒三筒五索六索七索南南南 ツモ一萬 ドラ五索

 

これを踏まえた上で、ツモと捨牌を追います。

ツモ四索 打九筒

ツモ九萬 ツモ切り

ツモ七萬 打白

ツモ發 ツモ切り

ツモ五索 打七萬

ツモ五索 打三萬


となってこの形になります。

一筒一筒一筒三筒四索五索五索六索七索九索南南南 ドラ五索 六巡後手牌

 

三索六索八索二筒三筒の受け入れのあるイーシャンテンですが、九索残しでカン八索の受け入れを残すよりも三萬七萬のどちらかを残してくっつきにも対応できる形にしておく方が柔軟に見えます。

たとえば

三萬一筒一筒一筒三筒四索五索五索六索七索南南南 手牌A

七萬一筒一筒一筒三筒四索五索五索六索七索南南南 手牌B

手牌Aか手牌Bの形にして手牌Aなら一萬から伍萬、手牌Bなら伍萬から九萬ツモにも対応ができます。

すでに捨牌で二筒が二枚切られており、ピンズ受けに少し不安が残ります。


これを頭に入れた上で園田さんのツモと捨牌を追っていきます。

ツモ九索 ツモ切り

ツモ二索 打九索

ツモ二萬 ツモ切り

ツモ四筒 打二索

ツモ發 ツモ切り

 

こうなるわけですが、七巡目、上家が北ポン、九巡目九筒チー。

十巡目下家が六索切りリーチ、その六索を対面がチー。

ここで西家の捨牌に注目して欲しいのです。

九索八索七索二萬三索一索
二筒 上家捨牌

捨牌のうち九索二萬三索一索二筒が手出しで二萬一索三索ターツよりも後にポンが入り二筒が出てきたことから、ピンズのホンイツチンイツだろうと推測できます。

あとは字牌が切られず北ポンでピンズのホンイツだろうと一つに絞れました。

この後、ピンズが切られたり、字牌(場に出ている枚数により警戒度が変わる)が切られたりするとテンパイの確率が変わってきます。
相手の速度感を知る一つの方法がそれです。

上家の手牌は

九萬四筒五筒六筒七筒八筒西西中中 ポン北北北 ドラ五索

 

園田さんは西家の捨牌に注目されていました。

西南中發二筒一萬北家捨牌

二筒の後に一萬が切られたのは、一萬が手牌の中で使える牌だったわけで、一萬に近い牌がまだ手牌にあるんじゃないか?という分析でした。

この読みは当たっていて、この下家の手牌は

三萬三萬三萬四萬伍萬六萬七萬八筒八筒九筒三索六索六索 七巡目下家

となっていました。

下家のリーチ宣言牌をチーした対面の捨牌は


九索一萬九萬白發東
一索東四筒 対面捨牌

この捨牌は19字牌からの切り出しでタンピン狙いの典型的な捨牌です。
ドラを生かした食いタンヤオ・赤・ドラ以上で放銃すると5800~12000点になる覚悟はしておきましょう。

 

対面の手牌は

六萬七萬八萬五筒五筒六筒七筒八筒五索六索 チー六索四索赤五索 ドラ五索 対面手牌

タンヤオ・赤・ドラ2の12000点の四索七索待ちテンパイでした。


そして十二巡目、ツモ四索でこの手牌。

一筒一筒一筒三筒四筒四索四索五索五索六索七索南南南

ここで四家の捨牌に注目してください。

九索一萬九萬白發東
一索東四筒三索 東家捨牌

九索八索七索二萬三索一索
二筒八索九萬七筒二索西 南家捨牌

九筒九萬白發七萬三萬
九筒九索二萬二索發 西家捨牌

西南中發二筒一萬
三索九筒二筒赤五筒 北家捨牌

テンパイの時点で二筒が三枚、五筒が一枚切られており、二筒五筒待ちテンパイに取れば、待ち八枚のうちすでに四枚が切られていて、残り四枚しかアガリ牌がありません。


上家はピンズのホンイツ、対面は鳴きタンヤオでピンズ待ち二筒五筒があと何枚、山に残っているのか想像してみると、あってせいぜい一・二枚で、純カラでもおかしくありません。

そんな待ち枚数で他家リーチに勝てると思うでしょうか?


それにテンパイ数巡前のツモが四筒とテンパイするツモが四索で、違和感が残ります。

ガリの可能性が高いのなら二筒三筒のようなツモで、薄いピンズ待ちにはならないでしょう。

四索五索が二枚ずつ自分から見えている三索六索の方がまだましです。

では、園田さんの十二巡の手牌に戻りましょう。

 

一筒一筒一筒三筒四筒四索四索五索五索六索七索南南南 西家手牌

ここからテンパイ取りの打五索すると下家リーチにロンされます。

下家の手牌は

三萬三萬三萬四萬伍萬伍萬六萬六萬七萬八筒八筒六索七索 ロン五索 ドラ五索 裏ドラ九索 下家手牌

リーチ・タンヤオ・ドラの5200点放銃になってしまいました。

東家と南家の手牌は

六萬七萬八萬五筒五筒六筒七筒八筒五索六索 チー六索四索赤五索 ドラ五索 東家手牌

三筒四筒五筒六筒西中中 ポン北北北 チー九筒七筒八筒 南家手牌


で、西家の園田さんが欲しい二筒五筒は山に一枚しか残っていませんでした。


今回のまとめ

・自分の手牌の待ちになりそうな牌、必要牌の枚数を捨牌と他家の手牌に使われている枚数を想像しながら手組みする
二筒五筒待ちならピンズのホンイツと食いタンヤオで使用率高し、捨牌で四枚も切られている)


・基本的に待ち枚数が少ない手ではリーチに勝負しない(捨牌で二筒五筒が八枚のうち四枚も切られていた)


麻雀ランキング PVアクセスランキング にほんブログ村