ずんさん#1
今回はMリーガーで赤坂ドリブンズ所属の「ずん」こと村上淳プロが打ち筋を披露した、「麻雀の匠 村上淳#1」の内容に沿ってお送りします。
村上プロはあまり鳴かない打ち手でメンゼン(門前)で手組みすることが多いタイプです。
そういう意味でMリーガーの中で手組みは瀬戸熊さんや黒沢さんに近いタイプだと言っていいでしょう。
ネタバレが嫌な方は先に動画をご覧ください。
↓動画はこちら
https://youtu.be/28gm6V6mqXQ
この対局はMリーグ開始前につきRTDルールで行われています。
(東南戦・食いタン・後づけあり、ウマが10-30、テンパイ連荘、赤なし、一発・裏ドラありなど)
東一局・東家の村上さんの手牌は
東家配牌 ドラ
配牌から見て役牌が一枚もなく、リーチ・タンヤオの手だろうというのがわかります。
これに付け加えるとすれば567の三色同順で牌の伸びによっては456の三色もあるかな、くらいでしょう。
ただ、ドラが誰かの手に固まって入ると勝負してくる人はいるかもしれない、の意識でいた方がいいでしょう。(鳴いてホンイツ・ドラ2でも満貫)
では、村上さんの手順を追うと
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
このツモで手牌が
三巡後手牌
こうなります。
ここでカンを考える(シャレじゃないよ)人もいるかもしれませんが、それは損する考え方です。
のどちらかがくっつけば、かの 待ちか 待ちが良い待ちになります。
カンツでやをメンツで使いづらい状況になっています。
がくっついた時はカンカン待ちで悪いとは言いませんが、カンチャン待ちは特別良い待ちではないの意識でいた方がいいでしょう。
その後の手順は
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ ツモ切り
ツモ 打リーチ
テンパイ形は
東家手牌
と、カン待ちのリーチ・タンヤオです。
この手、リーチする手もあるんですが引きで567の三色同順、引きで待ちがリャンメンになる手替わりがあります。
せっかくの親番であればここは丁寧に打ちたいものです。
できれば連荘で次局のアガリも視野に入れて打ちたい所です。
いったんここはダマ(ヤミ)テンのカン待ちで様子を見るのがいいんじゃないでしょうか?
引きで567の三色になったらリーチ、引きでもリーチ、ツモなら素直にアガって1000オールで良いでしょう。
その後、
ツモ ツモ切り
ツモ ツモ切り下家がチー
チーした下家が切りで少し嫌だと感じる押し方をしています。
こういう押しをしてくるからにはをアンコで持っているかもしれない、と考えることはできます。(四枚のうち三枚持ったワンチャンス?)
次巡 ツモ ツモ切り
対面が村上さんの安全牌を切った所、下家からロン!
下家の手牌は
ロン チー ドラ下家手牌
と、タンヤオの1000点でした。
西家の手牌は
西家手牌
北家の手牌は
北家手牌
四家の捨牌は
東家捨牌
南家捨牌
西家捨牌
北家捨牌
リーチした村上さんに対してを切らない形にして1000点をアガりきった独歩さんに恐怖を感じました。
今回のまとめ
・数牌が四枚あるからカンよりその周辺の待ちにすると他家を押さえこみやすい(5が四枚なら3467絡みの待ちに)
・リーチに対して無筋(通ってないスジ)を切ってくる=その内側(7を急に切ってきたら5や6のアンコ)を持っている可能性が上がる