ばっしー#3
今回もU-NEXTパイレーツ所属・石橋伸洋プロの登場した「麻雀の匠 石橋伸洋#3」の内容に沿ってお送りします。
ネタバレが嫌な方は先に動画からご覧ください。
https://youtu.be/OhWDNpCAI4c
前局は下家が一発で赤をツモってリーチ・ピンフ・一発・ツモ・赤・三色同順の跳満アガリを決めました。
リーチツモ ドラ 裏ドラ下家手牌
点棒状況は
東家 22000 石橋さん
南家 45000
西家 14000
北家 19000
東三局・東家の石橋さん目線で進めていきます。
配牌は
ドラ 東家配牌
これはすでにマンズ八枚+字牌一枚でもう少しマンズを引くか字牌が複数トイツになればマンズのホンイツかチンイツを考える手です。
ピンズがくっついてリャンメン受けになればピンフ・ドラの手も考えられますが、ここはマンズの染め手(ホンイツかチンイツ)になるかどうかがこの手の分岐点になるでしょう。
アガリ形の例は
リーチツモ ドラ
ロン ポン
リーチロン
ホンイツ+ドラ+役牌=満貫、ホンイツ+ドラ+一気通貫=満貫、ホンイツ+役牌+役牌=満貫など、ホンイツで鳴いても最低満貫になるような組み合わせを、染め手にする時は考えておきましょう。(メンゼンのホンイツは3ハンあるので満貫にするのは楽ですが)
それでは、石橋さんの手順を見てみましょう。
ツモ 打
第一ツモで西が重なり、頭候補ができました。(は頭と考えず、一気通貫などを考える)
ツモ 打
ここでをツモってきて一気通貫まであと一歩の所まで来ました。(を引くだけ)
ツモ 打
ここで役牌の発をツモってこれが重なれば鳴いても満貫以上が確定するため、発がトイツになるルートも確保しておきます。
三巡目、上家から切られたを石橋さんがポン。
ポンした手牌は
ポン東家手牌
次巡ツモ 打
ここで一気通貫が完成してホンイツ・一気通貫・ドラの満貫テンパイになりました。
この巡目でが二枚切られて石橋さんからはが三枚見えている状態で残り一枚です。
タンキ待ちにすると地獄待ち(場に二枚見えて残り一枚のタンキ待ち)で、この残り一枚がワンパイ(王牌:流局時に残る14枚のこと)にあればアガリ確率は0%になってしまいます。
それよりはまだションパイ(生牌:まだ場に切られていない牌)のタンキ待ちに受ける方がマシだということです。
なのでここは切りのタンキ待ちに受けました。
次巡ツモ 打
ここで東をツモって八万切りとします。
ここで少し考えてもらいたいのですが、オタ風(役牌ではない字牌)のをポンしたこの手牌と捨牌を他家から見ると、
東家捨牌
ポン ドラ東家手牌
この捨牌とオタ風ポンで最初に想像されるのはマンズのホンイツで、123の三色なら第一打では切らないですし、チャンタでもそれは言えるわけです。
となるとマンズの一気通貫やマンズのホンイツあたりだろうというのが当然でしょう。(あと考えられるのはトイトイくらい)
この局は石橋さんが親で、は石橋さんにとってダブ東(場風と自風の二ハン)になります。
マンズのホンイツの親にダブ東をポンされるとホンイツ・ダブ東だけで12000点以上が確定してしまうため、他家から見ると最初に警戒する牌になってしまいます。(最悪、18000点以上もありうる)
それを承知の上で石橋さんは切り。(待ちはあと二枚なのもある)
その同巡、上家が切りで石橋さんがロン。
ロン ポン ドラ東家手牌
ホンイツ・一気通貫・ドラの12000点のアガリとなりました。
他家の手牌は
南家手牌
西家手牌
北家手牌
上家(北家)はドラ受けがあり、赤入りのマンズ一気通貫のイーシャンテンで、満貫になりそうな手牌でした。
たった六巡で決着がついてラッキーといった所でしょうか。
今回のまとめ
・ホンイツ+役牌+ドラ=満貫、ホンイツ+一気通貫+ドラ=満貫、ホンイツ+役牌+役牌=満貫など、鳴きホンイツで満貫になりやすいパターンを頭に浮かべる(ドラ=赤牌にも置き換える)
・タンキ待ちにする時は基本的に枚数の多い待ちに受ける(場に二枚切られたタンキ=地獄待ちはワンパイにあるとアガリ0%)