けんちゃん#9
今回も赤坂ドリブンズ所属・園田賢プロの登場した「麻雀の匠 園田賢#9」の内容に沿ってお送りします。
ネタバレが嫌な方は先に動画からご覧ください。
https://youtu.be/QGXJFFxUtos
前局は園田さんのリーチに二着目の上家が12000点放銃して、親の園田さんの連荘となりました。
リーチロン ドラ 裏ドラ東家手牌
南三局一本場、東家の園田さん目線で進めていきます。
点棒状況は
東家 48500 園田さん
南家 14400
西家 14600
北家 22500
前局、ライバルだった二着目の北家から12000点の直撃を決めて、園田さん一人が浮いている(プラス)状態です。
配牌は
ドラ東家手牌
役牌のトイツでいつでも鳴ける発・ドラの2900点でスピードの早いアガリを目指したり、とあることから、678の三色同順を目指す手もあります。
他にもなどの役牌が重なるとポンして発・東・ドラの5800点をアガリにいく可能性もあります。
あるいは、発をポンできなければメンゼンでリーチ・ツモ・ドラの2000オールをアガリにいったりもできます。
アガリ形の例は
ロン ポン ドラ
リーチロン
ロン ポン ポン
それでは、園田さんの手順を見てみましょう。
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ここで問題の一打が出ました。
この段階でまだは切る牌ではなく、頭になるかシュンツになるか、あるいはアンコになる可能性も0ではありません。
園田さんはドラ色のホンイツを見せると言いましたがこの手は2900や5800をアガリにいく手です。
ホンイツになるかどうかもわからないのにソーズのホンイツ狙いはやりすぎです。
以前も言いましたが、ホンイツを狙う時は同色牌9枚+字牌トイツ1つか、同色牌7枚+字牌トイツ2つ以上の時です。
これならどこからでも鳴いていってかまいません。
具体例を挙げると
手牌A
手牌B
手牌Aからはチー、チー、ポンのどこからでも鳴けます。(ポン時はチーが必要)
手牌Bからはチー、チー、ポンのどこからでも鳴けます。
ちょっとを切る前の手牌を見てみましょう。
東家三巡目手牌
この手牌からはまだブロックを固定する段階ではなく、ツモの様子を見る段階で、ツモの傾向をよく観察する必要があります。
たとえばここにを引いてくればチートイツになる選択も出てきます。
特にドラが重なればリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2で6000オールだってアガれます。
他にはここにが重なれば、ポンして5800点以上のアガリが見えてきます。
園田さんの切りはそれらの選択をすべて消してしまいかねない一打です。
を切るのであれば、頭が他にある状態で引きでリャンメン受けができた時くらいです。
では、園田さんの手順に戻ります。
ツモ 打ツモ切りではなく空切り(ツモ切らず、同じ牌を手出しで切ること)
ツモ 打
とこの同巡下家からリーチが入ります。
リーチの捨牌は
南家捨牌
このリーチはすべて手出しで、ソーズのの切り順がちょっと変だと感じます。
理由はと持っていたならかのどちらかになるのが自然です。
がドラだから、というのもありますが、テンパイまでドラの重なりを待っていたともとれます。
そしてこのリーチ宣言牌でドラのを対面がチー。
さらに上家が切ったを園田さんがチー。
園田さんの手牌は
チー東家手牌
ソーズのホンイツを見てのチーですが、実質発バック(発の後づけ)でまだ3シャンテン。
アガリを見るにしても遠すぎる仕掛けです。
そのチーの直後、下家がツモアガリ。
その手牌は
リーチツモ ドラ 裏ドラ南家手牌
リーチ・ピンフ・ツモ・赤・裏の2000ー4000の一本場でした。
他家の手牌は
チー西家手牌
北家手牌
手牌をよく見ると、東家はトイツ、北家はトイツで役牌ポンから鳴く手になっており、南家は567か678の三色同順もある手、西家は789の三色同順もある手になっています。
これは前回も言った、手役の同時性です。
複数人の手に似たような手役の見える手が入っているのがわかります。
南家の満貫ツモで、南家が二着目に上がりました。(北家が三着目)
園田さんの親が落ちて、次回はオーラスです。
何かが起こるのかこのままの着順で終わってしまうのか、どちらの結末を迎えるでしょうか?
今回のまとめ
・鳴きホンイツを狙う時は同色牌9枚+字牌トイツ1つか、同色牌7枚+字牌トイツ2つが目安