元メンバーの麻雀戦術と打ち方講座

元メンバーの麻雀講座と独り言

配牌からの構想#7

f:id:TCCdesu:20210628225508j:plain

今回も「麻雀の匠」木原浩一#9の内容に沿ってお送りしています。
ネタバレの内容になるのでネタバレしたくない方は先に動画からご覧ください。

https://youtu.be/smKEa9JjqaM
↑動画はこちら

前局は下家リーチに対面が9pを一発放銃で8000点を失いました。

九萬九萬九萬一筒二筒三筒九筒九筒七索八索九索中中 リーチロン九筒 ドラ七萬 裏ドラ九索

リーチ・一発・チャンタ・裏の満貫アガリ

四家の持ち点は

東家 18700

南家 23100

西家 39800

北家 18400(木原プロ)


南四局・北家の配牌はこちら。

一萬四萬赤伍萬伍萬九萬赤五筒八筒九筒一索一索南北北 ドラ南

 

この配牌もまだトイツ場の影響を引きずっているような配牌です。
1-4m、5-8pとスジで持っていてトイツが3組。
ドラが孤立牌で赤5mと赤5pもあり、19字牌が比較的多いものの、トイトイで鳴くよりもチートイツで進める方が良さそうに見えます。(前回を参照)


もしトイトイで攻めるのであれば、自風の北を生かしてポン、ドラの南を重ねてトイツ以上になってからとか端牌(1と9)を重ねてトイツ以上にして鳴きたいものです。
たとえば

赤伍萬伍萬南南 ツモ伍萬 ポン一索一索一索 ポン北北北 ポン九筒九筒九筒 ドラ南

北・トイトイ・ドラ2・赤の跳満

赤伍萬伍萬九萬九萬 ロン九萬 ポン一萬一萬一萬 ポン南南南 ポン北北北

ホンイツ・トイトイ・南・北・ドラ3・赤の倍満

トイトイのみでは安いため、赤やドラ・役牌などと組み合わせて高くするのが常套(じょうとう)手段です。
あるいは、ホンイツ・トイトイやホンロウ・トイトイになると高くなって跳満・倍満になることも少なくありません。

あるいはチートイツでもドラの南を生かせば跳満以上のアガリが見えます。
たとえば

 

赤伍萬伍萬南南 ツモ伍萬 ポン一索一索一索 ポン北北北 ポン九筒九筒九筒 ドラ南

北・トイトイ・ドラ2・赤の跳満

赤伍萬伍萬九萬九萬 ロン九萬 ポン一萬一萬一萬 ポン南南南 ポン北北北

ホンイツ・トイトイ・南・北・ドラ3・赤の倍満

トイトイのみでは安いため、赤やドラ・役牌などと組み合わせて高くするのが常套(じょうとう)手段です。
あるいは、ホンイツ・トイトイやホンロウ・トイトイになると高くなって跳満・倍満になることも少なくありません。

あるいはチートイツでもドラの南を生かせば跳満以上のアガリが見えます。
たとえば

一萬一萬赤伍萬伍萬九萬九萬九筒一索一索南南北北 リーチロン九筒 ドラ南


リーチ・チートイツ・赤・ドラ2の跳満

リーチ・チートイツなら一発やツモ、裏ドラが乗る可能性もあり、倍満までは射程圏内。

 

では、木原プロの手順を追ってみましょう。

一巡目、対面(トイメン)の切った北をポン、打1m。

次の対面の切った1sもポン、打9m。

次巡ツモ発  ツモ切り

次巡ツモ東  ツモ切り

次巡ツモ中  ツモ切り

次巡ツモ9s  ツモ切り

次巡ツモ3s  ツモ切り

次巡ツモ7p  打4mでこの手牌。


赤伍萬伍萬赤五筒五筒七筒八筒九筒南 ポン一索一索一索 ポン北北北 ドラ南

自風の北ポン、1sポンの後、自分だけツモ切りが何巡も続いています。
鳴いた時に「この鳴きはして良かったのか?」と思ったら、鳴いた後のツモ牌でその鳴きの良否を計ることができます。

 

今回の鳴きは何巡もツモ切りになって他家の手が進んで他家との差が開くだけで良くない鳴きだとわかります。
つまり北・赤2やあわよくばトイトイ狙いの鳴きではなく、門前(メンゼン)で手組みした方が良かったのではないか?と考えることができます。(チートイツ・赤2やチートイツ・赤・ドラ2など)

実際の手順に戻りましょう。

ツモ5s  ツモ切り

ツモ3m  ツモ切り

ツモ8m  ツモ切り

ツモ2s  ツモ切り

ツモ5p  打南

このツモ5p打南でやっとのテンパイ。
手牌は

赤伍萬伍萬赤五筒五筒七筒八筒九筒 ポン一索一索一索 ポン北北北 ドラ南

テンパイですがションパイ(場に一枚も切られていない)のドラを切らなくてはいけない状況も少し苦しい立場にいるのがわかります。
ツモ切りがまだ続いているのも良くないですね。

 

次巡ツモ9m  ツモ切り

その直後、下家の親からリーチが入ります。
親の捨牌は

 西北發九索中九筒
 二萬四萬四索二索三萬九萬
 三萬白七萬

このリーチのポイントですが、仮にこのリーチがマンズ待ちであればマンズはリャンメン待ちの場合1-4m、2-5m、3-6m、4-7m、6-9mが否定できます。
つまりリャンメン待ちなら5-8mが怪しいと見ます。
手出し7mがリーチ宣言牌なのも理由ですが。
こんなソバテン(リーチ宣言牌のそば)は実戦でもよく見る形ですね。(677m、778mから切られた形、↑で6-9mは否定)
宣言牌が7mのため、カン6m待ちなども注意です。(リーチの時点で9mが四枚見えのため、カン8mは否定できる)

ソーズとピンズは通ってないスジが多すぎて絞りきれません。
ただ、苦しい立場の自分がトイツで持っている5p(5mも)はマークしておく必要があります。
ツキがない状態の人は当たり牌を引きやすい法則はあります。

その後の手順を追いかけます。

 

ツモ3s  ツモ切り

ツモ6p  打9p

ツモ2p  ツモ切り

ツモ6s  ツモ切り

で流局となりました。

親リーチの手牌は

六萬七萬二筒三筒四筒五筒六筒七筒三索三索六索七索八索 東家手牌

メンタンピンの5-8m待ち

上家(西家)の手牌は

六萬七萬八萬六筒七筒八筒四索五索六索六索七索八索南 西家手牌

678三色同順のドラタンキ待ちのダマ満貫

 

木原プロの手牌は

赤伍萬伍萬赤五筒五筒六筒七筒八筒 ポン一索一索一索 ポン北北北 ドラ南

少し危ない仕掛けでした。


今回のまとめ

・トイトイは赤・ドラ・役牌などと合わせる

・ドラ入りチートイツで跳満・倍満も視野に入る

・鳴きの良否は鳴いた後のツモ牌で判断(鳴いた後にツモ切りが続くのは良くない)

・ションパイのドラを切らなくてはいけない=苦しい立場にいる

・リーチ宣言牌のソバテン(宣言牌のそば待ち)は意外と多い

にほんブログ村 その他趣味ブログ 麻雀へ
にほんブログ村