ばっしー#2
今回もU-NEXTパイレーツ所属・石橋伸洋プロの登場した「麻雀の匠 石橋伸洋#2」の内容に沿ってお送りします。
ネタバレが嫌な方は先に動画からご覧ください。
https://youtu.be/cXGCCTrJbgQ
前局は対面が下家リーチに満貫を放銃しました。
リーチロン ドラ 裏ドラ下家手牌
そのアガリの次局・東二局、南家の石橋さん目線で進めていきます。
配牌は
ドラ 南家配牌
マンズとピンズで2メンツ完成ですが、他メンツ候補があまりなく、頭もまだない状態です。
にくっつけて1ブロックになりそうですが、他にくっついても愚形になるのが見えていて、ターツになっても弱いブロックになりそうです。
あとは頭をどこかで作る必要があり、役牌を重ねた1000点、タンヤオ、タンピン(タンヤオ・ピンフ)、役なしリーチになるかもしれない可能性もあります。
アガリ形の例は
リーチロン ドラ
ロン
ロン ポン
では、東二局・南家の石橋さんの手順を追ってみましょう。
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ 打
ここでタンピン三色まで見えるため、石橋さんはドラ切りとします。
ツモ 打
ツモ 打
ツモ ツモ切り
ツモ ツモ切り
ツモ ツモ切り
ここで下家からリーチが入ります。
リーチの捨牌を見ると
下家捨牌
手出しはで、を第一打に切っているのにリーチ宣言牌がで、このそば、あたりを持っているだろう、という石橋さんの解説がありました。
あとはターツ落としでこれより良いターツが手牌にあるのがわかります。
切りでリャンメン待ちなどの良い待ちやドラ入りターツ、ドラ待ちなどが手牌にあるかもしれません。
このリーチの待ち候補はマンズ待ちなら待ち、ソーズ待ちなら待ち、リーチ宣言牌のソバテンもないとは言えません。
石橋さんの手順に戻ります。
次巡ツモ 打
ここで石橋さんは打としてイーシャンテン戻しをするわけですが、今一度、切る前の手牌を見てみましょう。
ドラ 13巡目手牌
ここから切りなら456の三色同順、切りならくっつきのメンタンピン(リーチ・タンヤオ・ピンフ)三色同順まで望める手です。
それでどちらを切るのか?となるわけですが、それについて考えるのに、他家の捨牌を見てみましょう。
東家捨牌
西家捨牌
北家捨牌
石橋さんは南家で南家以外の捨牌を出しました。
三人の捨牌に石橋さんの手牌の有効牌になる牌(にくっつく牌)が何枚出ているか数えてみると、が三枚、が一枚、が二枚、が二枚、が一枚、が一枚切られています。
対面(北家)の捨牌を見てみると、手出しのトイツ落としがあり、タンヤオへの移行が考えられます。(もちろんタンピンまで)
この捨牌でマンズが他にもも切られており、あたりは持っているかもしれません。
東家の捨牌にしても第一打からが切られていて、を持っている可能性が高くなります。
石橋さんの手にくっつきそうなマンズの枚数はが一枚、が三枚、が推定一枚、が推定二枚、が推定一枚、が推定二枚、が二枚と見ます。(石橋さんに、下家に、対面にがあると仮定)
石橋さんの手にくっつくマンズはからでたくさんあるように思えるかもしれませんが、推測できる範囲で考えても1+3+1+2+1+2+2=12枚で、決して多いとは言えません。(このうちリャンメン待ち以上になるのは8枚)
その後石橋さんが迷って切り後、下家が一発ツモ。
その手牌は
リーチツモ ドラ 裏ドラ下家手牌
リーチ・一発・ピンフ・ツモ・三色同順・赤の七ハン・3000-6000ツモでした。
安目ツモなら1300-2600の手です。
他家手牌も見てみると
東家手牌
北家手牌
東家(上家)はピンフのリャンシャンテン、北家はタンピン赤2のイーシャンテンでした。
特に北家は三色の手替わりやイーペーコーにもなる、跳満~倍満の見える手です。
今回のまとめ
・早い9切りの裏に6あり(同様に早い1切りの裏に4あり、6のフォローがきくから9がいらない)