配牌からの構想#9
今回も「麻雀の匠」木原浩一#10の内容に沿ってお送りしています。
ネタバレが嫌な方は先に動画をご覧ください。
今回は動画の後半部分から最後までの内容です。(13:18~28:37)
https://youtu.be/r4wnfsEy8ME
↑動画はこちら
前局は東家と北家(木原プロ)二人テンパイで流局でした。
東家手牌
北家手牌
今回は南四局2本場(供託リーチ棒3)
東家 19200
南家 18600
西家 39300
北家 19900(木原プロ)
北家の配牌は
北家配牌 ドラ
この配牌を見て想像できるのはトイツの発ポンからの発・ドラ2、タンヤオ・ドラ2、タンピン・ドラ2あたりです。
点棒状況から見ると三着目と700点差、ラス目と1300点差でまだまだ予断を許さない状況です。
トップ目から12000点(跳満)直撃すればトップにはなれますが、あまり現実的とは言えません。
ツモなら倍満ツモ条件です。
これを踏まえた上で木原プロの手順を追ってみます。
ツモ白 打5sでこの手牌
ドラ
白か発をポンできれば2-5mと1-4pチー、7pと2sポンもできてテンパイスピードがかなり早くなります。
その後のツモと捨牌を追うと
ツモ5m 打7s
ツモ7p 打3p
ツモ3s 打2p
23pターツと57sターツを嫌ってこの形
ドラ
こうなると1-4sや2sツモや鳴きでもテンパイになり、白や発ポンでも端(1と9)にかかった1-4s待ちテンパイで、少しは出アガリにも期待できる待ちになります。
チー
ポン
その後の手順を追うと
ツモ2m ツモ切り
ツモ3s ツモ切り
ツモ西 ツモ切り
ツモ4p ツモ切り
ツモ9m ツモ切り
ツモ9m ツモ切り
ツモ3m ツモ切り
ツモ5p ツモ切り
ツモ1s 打2sでテンパイ
テンパイ形は
ドラ
これでダマ(ヤミ)テンなら前に出てきた三着目やラス目なら役牌を切らずにテンパイするのは難しく、二着目標であればこのままリーチをかけなければ二着率は大きくなるでしょう。
これが雀荘のフリーであればチップ狙いで一発ツモや裏ドラ等を目指してリーチでも悪くないでしょう。
素点を稼ぐのもまた一興。
ここで北家の捨牌に注目して欲しいのですが、この捨牌を見てどういう狙いでどういう牌が当たるのか、考えてみてください。
北家捨牌
57s、23pターツからの切り出しで全体的にあまり字牌が切られていません。(西と中だけ)
それは57sや23pターツより大事な牌が手牌の中にある、というのを現しています。
それがドラの223sのブロックだったり、白や発トイツのブロックだったりするわけです。
これは待ち読みする時にも使える考え方ですので、覚えておくといいでしょう。
たとえばこの捨牌の相手の待ち候補としてドラまたぎの1-4sとか南、白、発などに注意しないといけません。
その後
ツモ中 ツモ切り
ツモ発 ツモアガリ
ツモ ドラ
この手は20(基本符)+4(7pアンコ)+8(発アンコ)+0(シャボ待ち)+2(ツモ)=34符→40符3飜になります。
40符3飜=1300-2600点になります。
ちなみに他家の手牌は
東家手牌
南家手牌
早い人でもイーシャンテン止まりでリーチをかけても一人旅(一人でツモるだけ)でした。
裏ドラが白でしたがリーチをかけて一発ツモでも倍満には届きませんでした。(一本足りず)
今回のまとめ
・ターツ切りはそのターツより大切な牌があるから(ドラターツ、役牌トイツなど)
・役を確定させればどこからでも鳴けてテンパイスピードが違う(オーラスのアガリトップ時などで使える)