配牌からの構想#2
今回も「麻雀の匠」木原浩一#2の内容に沿ってお送りしています。
ネタバレの内容になるのでネタバレしたくない方は↓のリンクから先に動画を見るのをおすすめします。(案件じゃないです)
https://youtu.be/1t9oHSwz32A
↑動画はこちら
東2局南家37000点持ちで配牌が
2566689m5p379s東中 ドラ4s
配牌からマンズが7枚で字牌は東、中と両方とも役牌です。
ドラが4sのため、3sは安易に切る牌ではなく、5pも3~7pなら有効牌(手牌で使える牌)。
79sの部分は8sをダイレクトに引かないと使えないですが、5sや6s、7sを引けば7sは使えるので9sだけ切る選択肢はあり。(57sとなってもあとで4s引きでリャンメン受けはできるから)
一巡目ツモ9p ツモ切り
二巡目ツモ4m 打9s
三巡目ツモ北 ツモ切り
四巡目ツモ7p 打7s
五巡目ツモ1m 打3s
六巡目ツモ中 打5p
七巡目ツモ8p 打7pでこの手牌
124566689m8p東中中 ドラ4s
この後、対面(トイメン)から切られた中をポンして打8p。
中ポン後の手牌がこう
124566689m東 中中中ポン ドラ4s
一色手(混一色・清一色)狙いの時、その手がアガれるかどうかのポイントはネックの牌が引ける(鳴ける)かどうかです。
このマンズのホンイツのネックはペン3mとペン7m。
つまりこの3mや7mを引けたり鳴けたりする時はアガリの可能性が高くなるということです。
この手の場合、6mがアンコで他家にとっては7mは使いづらいため、他家から7mが出たり鳴けたりすることは考えられます。
よってこの手はペン3mの部分が引けるか鳴けるかするとアガリがあるかもしれない、ということです。
その後
八巡目ツモ7s ツモ切り
その直後下家からリーチが入ります。
下家の捨て牌は
白 西 1s 5m 5p 9p
7p 発 8p(リーチ)
こうなっています。
捨て牌をパッと見て気になるのは5m、5pの切りが早いことです。
5pの早切りについては後に7p、8p、9pと切られているため4-7p待ち、ペン7p待ち、5-8p待ち、スジのカン8p待ち、6-9p待ちが否定されています。
このリーチがピンズ待ちであれば235pから打5pの1-4p、455pから打5pの3-6pだけ注意しましょう。(556pからの5p切りは上で4-7p待ちが否定されているため)
次に5m切りについてです。
以前も話しましたが、5の早切りには235m、578mからの5m切りのケースがよくあります。
特に好形のイーシャンテンであれば(特にピンフ)リャンメン+リャンメンのイーシャンテンに決めて早めに5を切るケースがあります。(5をテンパイまでひっぱらず、安全に進める)
5切りは他にも135m、579mから、455m、556mからの5m切りもありますが、この4つのケースで早めの5m切りは少数派になります。(このケースで5m切りは決め打ちになるため、455m、556mからはアンコの可能性を消すから)
このリーチがマンズ待ちだとすれば、最初に考えるのは1-4mと6-9m待ちになります。
次巡ツモ9m 打東 で
この東を対面(トイメン)がポン、上家が1mツモ切りでこの1mに下家がロン!
下家の手牌は
23m234p12344567s 1mロン ドラ4s 裏ドラ北
リーチ・ピンフ・ドラ2の満貫(8000)で待ちは1-4mでした。
この上家が1mをツモ切った手牌はというと
44r567m23p234455s ドラ4s
と、赤とドラ2のメンタンピン(リーチ・タンヤオ・ピンフ)と跳満も見えるイーシャンテンだからでした。
このように、イーシャンテンから切った不要牌が相手の当たり牌(ロン牌)の場合、切った人は不調を感じないといけません。
こんなロンアガリをされる時には、「ツキの上で置いていかれる人になるかもしれない」という意識でいないといけません。
これは他家の当たり牌を何度もつかむとか、リーチ勝負(リーチ合戦)になると高確率で負けるとかそういう意味です。
今回のまとめ
・早めの5切りは235、578からの5切りを意識する(1-4、6-9待ち)
・他にも5切りは135、579、455、556からの5切りが考えられるが、捨て牌の一段目から切られるのは少数派(よほど早くて形が整っている場合をのぞく)
・自分がイーシャンテンから切った牌が相手にロンされるのは不調を意識する(何度も他家の当たり牌をつかむ、リーチ勝負で高確率で負けるなどロンした相手と大きなツキの差がある)